編集をしよう

 編集。 一番楽しいのがこの作業をする人ではないかと思います。自主映画の場合は大抵監督が行いますが、本当は専門のスタッフがいる方がよいのでしょう。しかし、全てのパーツを結集して作品に仕上げていくのはやはり監督ですので、ここは監督に任せましょう。8ミリフィルムの場合はスプライサーやエディターなどの専門道具が活躍しますが、今はほとんどビデオ編集でしょう。

 私は未だにデジタル化していない環境で、ビデオ作品を編集していますので、8ミリビデオカメラとVHSをつないでマスターテープを編集しています。ソニーのファミリースタジオのような編集機やもう少し上等な家庭用ビデオ編集機を使ったことがありますが、結局、手作業が一番性にあっていました。ビデオテロッパーやタイトラー、カラーコレクターなどを私はそろえましたが、なくても大丈夫です。漢字タイトラーくらいはあった方が全くの素人に喜ばれるかも知れません。今のビデオカメラにはタイトラーの機能がほぼ備わっています。しかし、ワープロ文字は味気ないものです。美術スタッフによるレタリングに勝るものはありません。

 ビデオによる編集で問題なのは再生側と録音側のデッキにタイムラグが生じるので、細かい編集が難しいことです。家庭用ビデオ編集機でも一こま一こまを動かしてきちんと合わせて編集することが出来るのですが、気が遠くなるような作業です。勘でやった方がいいと思います。また同じ箇所を何度も編集し直すとマスターテープがのびてノイズが入ってしまうのも心配です。尤も今はデジタル編集が可能でしょうから、マスターテープの劣化の心配もないし、細かい編集も楽なのではないでしょうか。ビデオ編集は集中しないと出来ません。体に悪いので、二日くらいでやっつけましょう。とにかく編集以外の仕事は一切出来なくなりますよ。

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